FXとは?-初心者ガイド
まずはじめにFXとは何か、初心者向けにその特徴やメリット、デメリット等簡単なまとめ。
1.FXとは。その1
外国為替(外国為替証拠金取引)という意味。英語で言う「Foreign Exchange」。フォーリンは外国、エクスチェンジは交換。ちなみに海外ではFXの他、FOREX(フォレックス)という呼び方も。
2.FXとは。その2-1998年、個人投資家も自由に売買できるように
それまで銀行間など一部の関係者しか取引できなかった外国為替。1998年の外為法改正により外国為替取引が自由化されたことにより、店頭FX業者などを通して個人も自由に売買できるようになりました。
※この辺の詳しい内容は日本銀行の「外為法改正」をご覧ください。
1998年ということはFXが誕生して15年程度しか経っていません。とても歴史の浅い金融商品です。
3.それで「FXとは」一言でいうと
外貨を買ったり、売ったりを繰り返してその差額で利益を上げていく取引です。(差額で損失を出す場合もあり)
例えると1ドル100円で買って、1ドル110円で売ると差額の10円が利益になります。
4.取引する通貨はせいぜい10通貨程度
世界中にはたくさんの国家が発行する通貨・紙幣がありますが、実際にFXで取引するのは主要国の一部メジャー通貨に限られます。
メジャーな通貨とは「USドル」「ユーロ」「日本円」「ポンド」「オーストラリアドル」・・・などです。
5.スワップ金利
FXは通貨売買による差額で利益を上げるほかに、スワップ金利(スワップポイント)というしくみがあります。
通貨には低金利通貨、高金利通貨があり、通貨間金利差により金利をつけてくれるものです。簡単にいうと「高金利通貨を買って持ち続けると毎日スワップ金利で利益が付与される」仕組みです。近年ではオーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド等が高金利で有名。※但し国家の政策金利によって随時変化します。
6.証拠金が必要
実際に通貨を買ったり売ったりするには一定の証拠金なるものが必要となります。取引のための担保金(保証金)みたいなお金です。その証拠金をFX会社に預けることで、証拠金を元に何倍もの金額で通貨の売買ができるようになります。それが以下で説明するレバレッジと言います。
7.レバレッジ
証拠金を元手に何倍もの金額を売買(運用)できるのがレバレッジ。レバレッジ=てこの原理です。
このレバレッジという仕組みがFX取引最大の長所(メリット)であり、逆に大きな損失を出すリスク(デメリット)でもあります。
現在、日本ではレバレッジ規制があり個人口座(個人投資家)の場合は25倍までに制限されています。
例えば 1万円を証拠金で預けた場合。1万×25倍の25万円まで取引できます。
8.高リスクなの?
証拠金の何倍もの資金を運用できることから世間ではFX=リスクの高い投資だと認識されています。
これは証拠金額によるでしょう。少ない証拠金であればハイレバレッジでトレードして損失だしても、失う金額は僅かです。
9.土曜日・日曜日を除く24時間取引
為替は原則、24時間取引できます。(土日、年末年始など除く)24時間世界中のどこかの外国為替市場(インターバンク)がオープンしているので早朝から深夜まで好きな時間に取引できるのも魅力です。これが主婦トレーダーやサラリーマントレーダーから支持される理由。
10.外国為替市場はグローバル
外国為替市場は特定の取引所ではなく、世界中の大手銀行間(インターバンク)が電子ネットワークを構築して取引が行われています。東京証券取引所のような場所は存在しません。
11.実際の取引はチャートと経済指標を分析して行う
個人裁量トレーダーは、実際にトレードをする場合、為替チャートの動きを分析したり、経済ニュースを分析したりしながらトレード方針を固めていきます。これをテクニカル分析、ファンダメンタル分析と言います。
12.システムトレードなんてのもあります(自動売買)
自分で売り買いの判断して取引する裁量トレードのほかに、コンピューターが自動で売買してくれるシステムトレードなんて取引手法もあります。トレードする時間が取れない忙しい方、自分で売買するタイミングがわからない方などに向いているかもしれません。各業者によって特色のあるサービスを提供しています。