経済指標と為替の関係-FX初心者ガイド
経済指標とFXの関係性について。
※参考:ファンダメンタル分析とは
経済指標と為替への影響
トレードにおいて経済指標は2つの意味を持ちます。1つは指標発表時のトレード。2つ目は長期的な為替の方向性(トレンド)になります。
1.超短期的なプライスの動き(指標発表)
重要な経済指標発表時には瞬間的に為替が乱高下しながら大きく動きます。多くの注文が殺到し、売り買いが交錯するのが指標トレードです。
2.中長期的な為替への影響(大きなトレンド)
ひとつの指標結果の良し悪しや政策変更により、為替のトレンドを発生させる切っ掛けになることがあります。
結果内容が短期~中長期の大きな流れを作る・・・、またトレンドの転換点になることもあるため非常に重要です。
「ファンダメンタル分析」で述べたアベノミクスが良い例でしょう。
経済指標と専門機関の予想
経済指標は事前に金融機関など専門機関によって予想数値なるものが公表されています。
例えば
市場予想:○月の小売売上高+2.0%
など。
マーケットではこの事前の市場予想を基準に実際の指標結果を評価する傾向があります。
具体的に、
小売売上高の市場予想が+2.0%だったとします、
そして実際の発表結果が+1.5%だった場合。
「プラス結果」にも関わらず、予想より0.5%低かったとして為替・株価が下落するケースがあります。
事前の予想と結果の開き「ギャップ」に注目です。
ただ「結果」上がった下がったは後から判断したことで、指標発表時は予想不可能な動きをするシーンが多いのも事実。
経済指標とFXトレーダー(投資家)
最後に「経済指標で為替を動かすのは投資(投機)がメイン」であることを頭の中に入れておきましょう。
為替を動かす要因には実需と投機がありますが、
経済指標の発表時における乱高下は、マーケットに参加している投資家(自動売買プログラム)の判断によるところが大きいです。
※実需(じつじゅ)とは生活・実体経済の通貨売買です。(例えば企業の輸出輸入における通貨両替など)
何故為替が動くのか誰が動かしているのかを想定するのは、トレードの上達には重要な要素だと思います。