スプレッドとは-FX初心者入門

スプレッドとは

スプレッドとは

「ASKとBIDとは」で簡単に触れましたが、FX(CFD)には通貨を売買するときに「売値」と「買値」という2つのプライス提示があります。売り注文を出したいときには「売値の価格(Bid)」で、買い注文を出したいときには「買値の価格(Ask)」で約定することになります。

スプレッドは売値と買値の開き

通常、売値と買値には若干の開きがあります。その開きをスプレッドと言い、FX業者に支払う手数料のようなものです。

EUR/USD(ユーロドル)通貨ペアの例

以下の画像を参考に、
BID(売り価格)は1.34980で、ASK(買い価格)は1.34987が表示されています。

ユーロドルスプレッド
つまり差し引き0.7Pips。これがスプレッドとなります。

スプレッドはコスト

トレーダーは1回の注文ごとにスプレッド分のコスト(負け)を払わなければなりません。
上で例えるとEUR/USD通貨を1.34987で新規注文を出した瞬間に0.7Pipsの損が発生します。つまりトレード回数が増えれば増えるほどたくさんの手数料を支払うことになります。

当然スプレッドが狭いほど支払う手数料負担が少なくて済むため、皆さん低スプレッドの業者を好んで口座を開設しています。一方の会社側も低スプレッドを売りに顧客獲得競争が激化しています。

通貨ペアとFX業者

スプレッドは通貨ペアの種類や会社によって開きに違いがあります。
例えば取引量の多い通貨ペアほどスプレッドは狭く、マイナーな通貨ペアほどスプレッドが広く設定されるのが一般的です。
具体的には、ユーロドル・ドル円あたりはどの会社を比較しても低スプレッドで提供されています。また日本のFX会社の特徴で円関連(クロス円)の通貨ペア(ユーロ円・ポンド円など)はスプレッド狭めだったりします。これは馴染みのある円をトレードしたい日本人投資家のニーズがあるからでしょう。

原則固定とスプレッド拡大

またスプレッドはいつも同じではなく、一時的に拡大する相場があります。
試しに各社のホームページを調べると「スプレッド原則固定」と掲載されています。
要するに努力して原則固定配信するけど、指標発表時などボラティリティー(流動性)が上がるとスプレッドも広がるかもしれません・・・ということです。