ストップ狩りとは|FX用語

一般的なストップ狩りの概念

機関投資家(ヘッジファンドなど)が大量の売買注文を出し、意図的にストップポイント(損切り注文)まで相場を落として(上げて)、利益を狩り取ることをストップ狩りと言います。

以下のチャートでは、

ストップ狩り

  1. まずはストップ注文が溜まっているポイントを探します(黒丸で囲んだ場所)
  2. そしてストップポイントまで大量の買い注文を浴びせます。
  3. ストップ(損切りの買い注文)を狩りとりながらレートが急上昇します。
  4. 上昇したところで今度は反対決済でポジションを売り、利益を確定していきます。
  5. 結果、ストップを狩った者が儲かり、ストップを狩られた者は敗者となります。

為替の世界は弱肉強食。
このようなストップ狩りと呼ばれる相場が度々起こります。

さらにダマシ的なパターンもあり、

だましとストップ狩り

  1. 下に小ブレイクさせ売りを誘います。(ここで売ったトレーダーは敗者となります)
  2. 買い戻して上昇させます。(だまし)
  3. ストップが溜まっている場所まで買い増します
  4. ストップを巻き込みながら急上昇していきます。

まずは少しだけレートを落としておいて、「下ブレイクだ、売りだ」と食いつかせます。ここでショートしたトレーダーはダマシに引っかかる。

最後にどんな相場で狩られやすいか考えてみたいと思います。

ストップ狩りが起こりやすいポイント

ストップ狩りにも合いやすい相場と、合い難い相場があります。
機関投資家も大量の売買注文を出してそれなりのリスクを犯すわけですから、確実に勝てる厳選してポイントを狙い撃ちするわけです。

それはどんな条件かというと、

1.ボラティリティーが低い時

チャートで見ると小さなロウソク足が並んでいる相場です。ボラティリティーの低下した相場では小さな資金力で為替レートを動かせます。

2.ストップがたまっているポイント(抵抗線付近)

明確な「ここにみんなストップ注文出している」ポイントです。サポートラインの直下、レジスタンスラインの真上あたりはわかりやすい場所。損切が蓄積しているラインは狙われやすいです。

3.抵抗線に近づいたとき

ストップがたまっているポイントにレートが接近したときです。抵抗線から20Pipsも離れているより、5Pips離れていたほうが価格を操作するだけの資金は少なくて済みます。
以上の条件が揃うと狙われやすいでしょう。
さらに具体的な相場を挙げると

マーケットのオープン時

ロンドンマーケットやニューヨークマーケットが開くとき。レンジブレイクして新しいトレンドが発生しやすい相場。

小さなレンジ相場、トライアングルチャートパターン

ボリンジャーバンドで例えるとスクイーズして収縮しているポイント。そこからエクスパンションしてトレンドが発生する直前なんかにダマシが発生します。

指標発表前後

指標発表前です。みんなが警戒して一時的なボラティリティーの低下が起こったりします。

以上、ストップ狩りに合いやすい相場をまとめてみました。