場所(都道府県)別に日本のデータセンターを比較する
ハウジングサービス等を提供する企業が、どこの場所(都道府県)にデータセンターを設置しているのかリサーチしてみました。
その会社が「災害対策」、「都心の利便性」、「安定した電力」どのメリットを優先的に選んでいるのかなんとなく見えてきそうです。
富士通エフ・アイ・ピー
- 北海道データセンター(札幌市)
- 東北データセンター(宮城県仙台市)
- 長野データセンター(長野県長野市)
- 東京データセンター(神奈川県川崎市)
- 横浜港北データセンター(神奈川県横浜市)
- 横浜データセンター(神奈川県横浜市)
- 館林システムセンター(群馬県)
- 中部データセンター(愛知県名古屋市)
- 大阪千里データセンター(大阪府豊中市)
- 明石システムセンター(兵庫県)
- 中四国データセンター(広島県広島市)
- 九州データセンター(福岡県福岡市)
全国各地に分散してますね。人口が多い都市部に置いている傾向があるようです。
IDCフロンティア
メガデータセンターは北九州データセンターと東北の白河データセンター。
その他に東京(有明・新川・新宿・虎の門・日本橋)、神奈川(横浜)、大阪(吹田)にデータセンターあり。
福島の白河データセンターって、東日本大震災が起こる前に作ったんでしょうねたぶん。(それまで福島は地震少ないって言われてましたから)
NTTスマートコネクト
大阪データセンター。梅田駅から徒歩15分程度だそうです。
ハウジング、クラウド・ホスティング、動画ストリーミングなど提供。
さくらインターネット
東京は代官山、西新宿、東新宿にデータセンターあり。大阪は堂島データセンター、北海道には石狩データセンター。
全国5カ所に設置されてます。
SoftBank
- 札幌データセンター
- 福島白河データセンター
- 東京(第一〜第五)データセンター
- 大阪(中央・第三)データセンター
- 大分データセンター
- 北九州e-portデータセンター
- 北九州e-port第二データセンター
- プサンデータセンター(韓国)
プサンに設置しているのは「地震対策」「電力確保」のバックアップ的な役割で設けているのでしょうか。
KAGOYA Japan
京都データセンター(京都府の内陸部)。強固な地盤で津波の心配もないそうです。
沖縄データセンター
沖縄県うるま市。沖縄のIT・情報ハブ化(ヘビじゃないよ)を狙った公設民営型のデータセンター。本土と同時災害が発生しにくい沖縄をバックアップ施設として利用するのもありだそう。
主なサービスはクラウド、ハウジング、バックアップ。
KYOCERA(京セラ)
- 東京第一データセンター(港区)
- 東京第二データセンター(江東区)
- 東京第三データセンター(品川区)
- 京都データセンター
ホスティングサービスを提供。京セラは交通の利便性の高い東京を中心に計画しているようです。
セコムBCP
東京データセンター。都心から30分、海抜40mで水害リスクが低く、地盤の安定した場所とのこと。
大地震にも強い免震構造の建物、供給電源の2重化、48時間以上の非常用発電機、避雷(落雷)設備など。
さすがセキュリティーのセコム。
IIJ
- 札幌DC
- 仙台DC
- 東京DC(7カ所)
- 埼玉DC
- 横浜DC
- 名古屋DC(2カ所)
- 京都DC
- 大阪DC(3カ所)
- 松江DC
- 福岡DC
全国20カ所と各地に散らばってます。その他にアメリカ、イギリス、シンガポール、中国にも設置してます。
TOSHIBA インダストリアルICTソリューション
- 東京第2データセンター(三鷹市)
- 札幌データセンター
- 新宿データセンター
東京第2の三鷹は都内の地震危険度でもっとも低い地域らしい。
以上、各社が戦略的に設置している都道府県エリアを比較してみました。
他にもたくさんの会社あったんですけど、いっぱいいっぱいなので閉めさせていただきます。
比較してみた結果
まず東京都内。どの会社もこの地域にデータセンターを置くケースが目立ちました。やっぱ交通アクセス、サービス対応のメリットが大きいのでしょう。ただ都内といっても地盤の強固な場所であったり、水害・津波リスクの少ないエリアだったり、安全性アピールをしているようです。
つぎに札幌。ここは大地震リスク対策ですね。確率的には日本で一番安全だと思われます。
そして沖縄。沖縄は半分公営とのことで情報産業(IT系企業)を呼び込もうという狙いでしょうか。