日本の新幹線を海外に輸出できそうな国NO.1
「シンガポールとマレーシアが新幹線を検討?」に絡めて、高速鉄道の導入を検討している(又はしそうな)外国の中で、世界のライバル企業を抑えて日本の新幹線を輸出できそうな国を考えてみた。
新幹線と海外の高速鉄道の特徴&強みをピックアップしてみると、
1.平地でのスピード: 海外勢 > 新幹線
2.安全性: 海外勢< 新幹線
3.サービス品質: 海外勢 < 新幹線
4.低価格コスト: 海外勢 > 新幹線
のような構図だと思います。
つまり、日本の新幹線は「スピードまずまず速い・安全性高い・サービス品質高い・コストが高い」
一方、海外の高速鉄道は「スピード速い・安全性まずまず・サービスまずまず・コストは安め」
といったところ。もちろん海外勢でもヨーロッパ諸国(例えばフランス)とアジア各国(例えば中国、韓国)では高速鉄道の特徴(品質?)が全然違うんでしょうけど、とりあえず新幹線との比較ということで上に取り上げたような関係としています。
そこで新幹線の強みと特徴を必要としている外国のポイントを挙げてみます。
※尚、政治的な駆け引き、国際関係等の優劣を一切考慮していません。
日本の新幹線を導入したい外国とは
1.地震の多い国
他国ライバル企業の中でたぶんこれが新幹線最大の強みでしょう。地震に対する安全性に関しては世界NO.1の鉄道であることは間違いありません。(100%安全じゃないと思うけど)
なので日本と同じ地震国は新幹線売り込みの最有力候補。
2.山岳地帯
山や谷、海岸線沿いなどの起伏の激しい地域をかかえる国。日本と似たような地形で平地が少なくカーブ、トンネル、橋を必要とする鉄道開通が難しい場所では実績のある新幹線が有利っぽい。
3.裕福な国(先進国)
発展途上国なんかはどうしても「安くてそれなりの品質」の鉄道を選んでしまいそう。やはりそれなりに予算のある国でないと・・・。
新幹線の輸出にはコスト面が最大のネックかと。
4.人口密集地域
(そもそも人がいなけりゃ高速鉄道なんていらないけど)
都市と都市間において大量の乗客を輸送するニーズのある国。車両と車両をタイトなスケジュールで効率よく運行するノウハウは新幹線の得意分野。
つまり1本(上り下りだと2本か)の線路でいかに効率的で生産性高く利用客数を運べるかの能力だとたぶん新幹線に軍配があがるのでは。
5.ビジネス都市(時間に厳しい)
時間にルーズな国はともかく、予定通りの時間にぴったり到着してほしいニーズがある場所(国)。となるとおそらくビジネス需要だと思います。飛行機より新幹線の方が時間に正確ですからね。
こんなところだと思います。
結局のところどこの外国でも高速鉄道導入による「コスト」と「経済効果」を天秤に掛けてそうなんですね。
表向きCO2とか環境のこといってますけど、本音は二の次なのでは。