デパート売上にみる外国人観光客の増加。家電、化粧品を大人買い?

前回の「百貨店の全国平均売上高-2.5%」の続きです。

今度は外国人観光客の増加率とか商品カテゴリー別の売上状況なんかを見たいと思います。

アジアを中心に外国人観光客大幅増

海外から来た観光客のデパートでのショッピング事情をレポートから抜粋すると

・中華圏、東南アジアを中心にデパート来店客数は大幅に増えた

・7月の売上高は39.8%増加、購買客数は47.1%増加、売上高約52億円

・大都市圏での売上に貢献

(日本百貨店協会より引用)

ということらしい。全国平均に比べて東京、大阪のデパート売上が回復傾向なのもちょっと関係あるのかもしれません。

ただ日本全国の百貨店売上高(7月)が5448億円ってことを考えると、外国人観光客の売上52億ってどうなのでしょう?

パーセンテージで1%以下は流石に少なすぎると思うのですけど・・・。海外からのショッピング貢献度ってそんなもんだったとはちょっと意外。

商品別の売上高を分析

商品別の売上データ(前年同月比)です。日本人、外国人観光客をすべて含むデータですけど増税の影響もあってまだマイナス数字が並んでます。

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※出典:日本百貨店協会・7月全国百貨店売上高概況

ほぼ横ばい、あるいはプラスになってるのは、家電+3.1%増、紳士服0.0%、子供服-0.1%、化粧品+0.3%増くらいです。

外国人観光客がデパートで何を買っているかわかる?

上の売上データから予測してみると、まずは家電、化粧品、そしてお菓子あたりが観光客の恩恵を受けてそう。

特にアジアからの観光客は「家電、化粧品、菓子」を大人買いして、ご近所さんのお土産にするようですから。

実際それら商品の増減率データでも矛盾はしてませんね。

また家族連れの観光客であれば紳士服、婦人服、子供服の売り上げにも貢献してるかもしれません。

ちなみに家電は専門店(ヨドバシカメラとか)で観光バス乗り付けて買うものだと思ってたのですが、デパートでも売れているようです。

続いて「東京のデパート売上高」について分析してみたいと思います。