エボラ出血熱の基礎知識。症状、原因、死亡率などまとめ

西アフリカで感染拡大が止まらないエボラ出血熱について基本的な情報をまとめてみました。

エボラ出血熱とは。症状、基礎知識

エボラ出血熱とはエボラウイルスによる感染症のこと。人間に感染すると潜伏期間があり最短で2日~最長21日で発症する。

はじめ頭痛や発熱、筋肉痛などの症状が出て、次第に嘔吐や下痢、全身から出血へと重篤化。

参考

感染症に対する基本から日本国内での対策、日本で流行するリスク、感染地域への海外旅行の心得などQ&A方式で回答されています。

ウイルスの疫学、感染原因、歴史、症状をより詳しく専門的に解説しています。

感染経路と原因

1.動物から人間に感染

コウモリやサルなど野生動物を食べたり、死体や糞を直接触れたりすることで人間に感染。最も有力な感染源はコウモリとされているが、完全に証明されていない。

 

2人間から人間に感染

エボラ出血熱の症状が出た人の体液、血液に直接触れることで人⇔人感染が起こる。ただし、症状が現れない潜伏期間中(2日~21日)に接触しても感染しないとされている。またインフルエンザのように「くしゃみ」等でウイルスが飛散し空気感染することもない。

参考

エボラ出血熱基本情報 国境なき医師団

エボラ出血熱の基本、国境なき医師団による西アフリカでの感染防止活動などリアルな情報が発信されています。

 

感染拡大が止まらない原因

感染地域に暮らす住民のエボラ出血熱に対する知識と情報が不足。宗教・慣習的な理由から死者を弔う際、直接遺体に触れることでエボラウイルスの感染が拡大。また西洋からきた医師団を部外者として敵対する傾向があり、感染防止活動の障害となっているとのこと。

 

死亡率、致死率

エボラ出血熱の死亡率は50%~最大で90%とされている。

この致死率の違いはエボラウイルスの種類によるものらしい。エボラウイルスといっても複数種類があり感染したウイルスにより強毒性・弱毒性があるらしい。(弱毒といっても致死率50%ですけど)

尚、8月1日時点での感染者数は1603人。その内死亡者数は887人となっている。

この数字から計算すると単純に死亡率は約55%。(感染初期の患者も含まれるのであくまでも参考です。)