中国は焼き餃子ではなく水餃子文化。王将撤退に思う
※出典:餃子の王将HP
庶民の味方である餃子の王将。中国で店舗展開していた外食事業から撤退するらしいです。
王将の中国進出というと、数年前の(たしか)テレ東のビジネス系番組だったか1号店出店ドキュメンタリーを放送してました。
「水餃子文化である本場中国人の味覚を虜にするか、焼き餃子で挑む王将の挑戦」のようなテーマだったと記憶しています。
中国人にとって水餃子が本物
中国人にとって餃子というと「水餃子」だそうです。日本人と全く逆の嗜好ですね。
では、中国人にとって「焼き餃子」とは・・・。
単純に水餃子の残り物を焼いて食べるもの[残飯的発想]・・・だそう。だから買って食べるようなものではない。
まして外食レストランで食べるなんて考えられない。
日本では焼き餃子の残り物を水餃子にして食べる逆転現象あるわけで・・・。
その中国食文化に挑もうと餃子の王将は挑戦状を叩きつけました。
各国の食文化とマーケティング
今回、餃子の王将が中国撤退ということで、結果的に中国人の価値観を変えることができなかったわけですが、
逆に中国の水餃子チェーン店が日本に「水餃子専門レストラン」を出店してたらどうなってたのだろうと・・・。
おそらく失敗して撤退してたでしょうね。たぶん。
それだけ各国に根付いた食文化を変えるのは困難なのだと感じました。どんなにおいしい食べ物でもです。
おいしいのにね。焼き餃子。
もしかしたら(日本の食文化と親和性の強い)台湾だったら成功してたかもしれません。それか欧米文化の入ったシンガポールあたり。