ネット通販の送料無料は終焉しそう。梱包材&物流コスト上昇で。
ヤマト運輸(クロネコヤマト宅急便)の荷物数量激増&人手不足による配達危機問題。
そこに更なる梱包材コスト上昇が追い打ちをかけるようです。
大手の日本製紙グループである日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式会社が、ダンボール原紙の値上げを発表しました。
[出典:日本製紙グループニュースリリース]
- 対象:ダンボール原紙全般
- 値上げ幅:20%以上
- 開始時期:5月21日より
理由は「原燃料価格の高騰」が限界にきた為。いきなり20%も価格UPです。
同業他社も同じ悩みを抱えている可能性高いと見て、今後値上げを追随してくるかもしれません。
ネット通販業者の送料は有料化へ
段ボールコストと物流危機のダブルパンチなので、特にダンボール梱包材を大量に消費する通販はきつい。「ネットショップの送料無料」の維持は難しくなると考えるのが普通なのでしょう。たとえECの巨人、アマゾンでさえ。
実店舗はチャンス?
オンラインショップの送料が有料化又は値上げされた場合の影響を考えてみました。
まず1つは、
実店舗へ客が流れる
例えば1000円に満たない少額商品だとネットよりリアル店舗で買った方が安く買える状況が生まれる。
よって実店舗が恩恵を受け、売り上げが伸びるメリットです。
通販の売上が伸びる
そしてもう一つの可能性は、ネット通販1注文あたりの購入金額が上昇する。
送料コストを軽減させるため1度の購入で「大量まとめ買い」する傾向が表れるのではないかと。
つまりオンラインショップの売り上げUPに繋がるということ。
購入単価が高額化すると注文数が減少します。注文数が少なくなると梱包作業・ピッキングも同時に効率化できます。
発送コスト上昇は返って好影響をもたらしてくれるかもしれません。