PEDで豚肉価格の高騰の理由を考える
ちょっと前からPED(豚流行性下痢)というウイルスが流行していて養豚業者が大変なことになっているみたいです。なんでも元々は中国から発症し、アメリカへ渡り感染が拡大し、米国から輸入したエサに混ざって沖縄で感染が発覚し、知らぬ間に九州から日本全国にPEDが拡大していったとか。
豚肉価格の高騰
そしてPEDにより国内の豚肉価格が高騰しているようで、鳥インフルエンザほどでもないけどニュースでけっこう取り上げられていました。
ここでちょっと待ったです。「PEDが原因で価格高騰」で納得、ではなくて
PEDに感染しても「大人の豚は死なない」(下痢はするけど)
PEDに感染した「子供の豚は死ぬ」(高確率で)
ということです。つまり、今現在出荷待ちの豚肉(大人の豚)の供給量は変わっていないのに価格が上がっているのです。
通常、風評被害で豚肉の需要が減って価格が値下がるのはわかるんですけど、逆に高騰するとは・・・おかしい。もしかして便乗値上げ?
豚肉高騰の原因を探ってみる
供給量は十分なのに価格が上がる矛盾、その理由を3つほど考えてみました。
1.心理的な要因
意図的な価格の上昇と心理的な上昇、2点が考えれると思います。意図的な上昇とはPEDの名を借りてここぞとばかりに理由をつけて(スーパーなどへ)卸売価格を吊り上げる業界全体での仕掛け。心理的な上昇とは皆が「上がるぞ」「上がりそうだ」と思えば本当に高くなるというメンタルな部分です。(不動産と一緒)
2.加工業者の買占め
ハムやソーセージなど消費期限が長い加工食品業者による買占めです。大人の豚は死にませんが子供の豚は死にます。現在の子豚が成長し出荷時期になる頃には確実に豚肉の値段が上がるわけです。その前に在庫を確保しておこうという行為が影響している可能性です。
3.米国豚肉の高騰
日本でPEDが流行する前から大感染してたアメリカ。そのアメリカ産豚肉の供給量が激減し価格が高騰。スーパーなど仕入れ先から日本産豚肉に需要が集まった結果、国産豚価格が上昇している可能性です。
以上のような原因なのかなと予想。
なんでもPEDウイルス、かなり強力な感染力なようで簡単には収拾がつかないみたいです。