古本屋ビジネスの将来性&中高年向け古本カフェ。
でブックオフが完全に古本ビジネスから業態転換を図っていることに関連して、中古本業界の将来について考えてみました。
まずマーケットの現状から、、
少子化の影響
今も昔も大手中古本ショップの売り上げシェアって「コミック、CD、ゲーム」関連が大部分を支配してたと思うんですね。おそらく専門書とか、神田・神保町の古本屋が扱ってるようなマニアックな本は市場規模小さすぎて商売にならないでしょう。
で、このもっとも売れる商品群が少子化の影響で大ダメージを受けている。
読み飽きたマンガ売って→中古マンガ買って→また飽きたら売って
という循環サイクルが成り立たなくなっているっぽいのです。
インターネットの影響
即時性があって無料で手に入るネット情報とお金を払って情報を買う本。あらためて本の価値とはなんなのか考えさせられます。
新品の本が売れなくなれば、中古の市場にも「良い本」は入ってこなくなります。
しかも、本だけでなくCD、DVD、ゲームとあらゆるデジタルコンテンツも売れない現実。
電子書籍
紙のページをめくる手触り、感触や本を所有する物質的な価値はあると思います。
一方、「スペースを取らない(本棚不要)」、「重くない」、「安い」、「簡単に買える(書店行く必要ない)」4拍子そろった電子書籍。
本好きな人は、はたしてどちらを選択するのでしょうか?
ビジネスモデルの問題
そもそも古本のビジネスモデルにちょっと無理があったのかもしれません。
少し情報が古くても格安で「ほしい本」が手に入るのであれば、みんな古本屋で買いますからね。(中古に抵抗感あるひとを除く)
すると新品の本の売り上げが落ちる。結果的に新品の本が中古市場に流れてこなくなる。
なんか巡り巡って書籍全体のマーケットを縮小させるスパイラルを作ってしまったのかなと。
古本ビジネスの将来
将来的に、というかもう既にだけど、若者が本・雑誌を読まない(新聞もね)時代に突入するのは間違いないでしょう。完全にスマホ&ネットに奪われました。
で、残されたのは中高年のマーケットかなと。ここは辛うじて残っていると思います。
薄っぺらい電子書籍よりも、手に取って本を読むことに魅力を感じる価値観です。
今の中高年が青春時代に読んでいた本を集めた古本屋なんて面白そうです。
長い時間居られるカフェなんか併設して、
「中高年のための古本カフェ」
ビジネスなんでどうですか?