パンケーキブームとパンケーキ屋経営のヒント
前回のホットケーキが死語になりつつある話の続きです。
googleのトレンド検索ボリュームから日本での「パンケーキブーム」の現状、
そしてパンケーキ屋を起業するヒントになるかもしれない情報を探ってみたいと思います。
上記チャートはブルーライン「パンケーキ」とレッドライン「ホットケーキ」の国内検索推移です。 このデータからわかること、
- 現在日本ではパンケーキで検索する人の方が多い。(若年層を中心に)
- 2012年5月からパンケーキの検索数がホットケーキを逆転した。
- 2014年3月を天井にパンケーキの検索数が減少してきている
- 緩やかながらホットケーキで検索するユーザーは増えてきている。
などです。
※4.についてはスマホが普及して検索人口が増加したのも一因かも。
※2.については2013年4月頃の「アメリカの老舗パンケーキハウス日本初上陸」ってあたりで急上昇(ブーム)が発生。
特に「外食(お店で食べる)」を目的にした場合、100%「パンケーキ」で検索かけるのは間違いないでしょう。
そしてもうひとつ気になるのは「もしかしてパンケーキブーム」終わりに近づいているんじゃないってこと。
検索ボリュームの下降から推測できると思います。(ピークは13年1月頃〜14年7月頃)
ほんと若者(特に女子)＆原宿のブームはおそろしい。サイクルが短くあっと言う間に終焉してしまいます。
↑今からこのビジネスに参入するのかなりハイリスクかも。 もしかして「ポップコーン」に流行が移ったとか・・・。
イエローラインが「ポップコーン」の検索トレンドです。
(２０１５年時点で)じわじわブームに乗って来てるのが読み取れます。
2月のホットケーキに注目
パンケーキとホットケーキのトレンドを分析してて気づいたことがもう一つ。
レッドラインのホットケーキを見てください。ピョンピョン定期的に跳ね上がっているのわかりますか。
なぜか毎年2月になると検索数が急増しているのです。
なぜ？どうして？寒い季節だからホットケーキみんな食べるの・・・？
で、いろいろ調べてみた結果、たどりついたのは、
パンケーキ・デイ。主にイギリスやアイルランドで毎年2月or3月に開催されるパンケーキを食べる日- ウィキペディアより
たぶんこれが答えだと思われます。要するに、
- 海外発ニュースで「パンケーキデイ」が取り上げられる
- (消費者)へぇ〜外国ではパンケーキ食べる日なんてあるんだっ！じゃあ我が家でもホットケーキつくって食べるか！
- そしてホットケーキの検索数が2月に増える。(ホットケーキミックスの粉も売れる)
こんな流れなのでしょう。
もしパンケーキ屋を経営(起業)しているなら「パンケーキデイ」のイベント開催すると集客効果あるかもしれませんね。
地域別トレンド
最後にどの地域で最もパンケーキが検索されているかのレポートです。グーグルトレンド検索のランキングでは、
都道府県別パンケーキランキング
- 大阪府
- 東京都
- 埼玉県
- 愛知県
- 神奈川県
- 奈良県
- 北海道
- 福岡県
- 京都府
- 兵庫県
となっていました。ちなみに、
都道府県別ホットケーキランキング
- 大阪府
- 和歌山県
- 奈良県
- 東京都
- 埼玉県
- 鳥取県
- 島根県
- 滋賀県
- 秋田県
- 石川県
ホットケーキの順位はこんな感じ。
注目すべきは両キーワードとも一位の大阪。
粉もん文化ということで「パンケーキ」と相性が良いのかもしれません。
パンケーキ屋を起業するなら
今回のレポートから達した結論です。
もし今からパンケーキショップをはじめるなら・・・
- 東京ではなく大阪に出店すべし
- とにかくパンケーキデイ関連のイベントを開催して若者を集客すべし
- ブームは終わりかけなのでリスクを負うな！(低予算・居抜き物件で十分)
となりました。
※補足
パンケーキ時代到来とホットケーキが死語になりつつある現状というブログ書きましたけど、ホットケーキ検索数は順調に増えているようです。もしかして死語にならないかも。
