日銀のマイナス金利政策と為替の影響
前回のマイナス金利と世界の株価の続き、
今回は為替の影響をチャートで分析してみたいと思います。
基本情報(経済指標)
- 日銀金融政策決定会合(1月29日金曜日)
- 結果:マイナス金利(-0.1%)の導入
この決定によってドル円、ユーロドル、ユーロ円それぞれ通貨ペアの反応。
USD/JPY
ドル円の通貨ペアです。日経新聞の速報(マイナス金利導入決定)と同時に大きくドルが買われました。(ドル高・円安)118円50-60銭から一気に121円台まで急上昇。
翌週(月曜日)になると序盤は売買が乏しくレンジ(東京)、ヨーロッパ&米国の取引が活発化するとチャートが落っこちています。(円高・ドル安方向)
火曜日は1日中、円が買われドルが売られる展開が続き1ドル120円を割ってしまいました。
マイナス金利で一気にドル高が進行したものの数日で50%近く(以上)近く戻す展開。
円安を願うなら、ここが正念場でしょう。ここで反発(押し目買い)が起こればしばらく円安トレンド続くのではと。
EUR/USD
続いてユーロドルの通貨ペア。日本のマイナス金利発表時に大きくチャートがブレてヒゲを作りました。
その後ロウソク足が急降下(赤い矢印↓)しているポイント、
米国のGDP結果が悪くて一気にドル高ユーロ安が進んだようです。
翌週からは一方的な上昇トレンド(ユーロ高・米ドル安)が発生しています。
EUR/JPY
最後に合成通貨ですがユーロ円チャート。
日銀の政策金利発表時にすさまじい勢いでチャートが上昇(ユーロ買い、円売り)。
その後は利食いと思われる売りと押し目での買いが相互に展開されているようです。
現在は1ユーロ130円後半あたり。ユーロと円の力関係に方向感なく予想は難しいですね。
短期的なマイナス金利と為替の影響
最後に3つの通貨ペアから得た結果。
- 一時的に急激な円安(円売り)が進んだ
- しかしその流れも1日しか持たず、翌日には円が買い戻された(ドルが売られた)
- アメリカGDPの結果が芳しくなく、米ドルが売られやすい傾向なのかも(米国の利上げ一時休止か?)
との読みです。