フィボナッチ・エクスパンションは使えるか。
EUR/USD(ユーロドル)日足チャートでフィボナッチエクスパンションがぴたりと抵抗線の役割をした話。
FOMCの声明で金融緩和継続が発表された直後から急激なユーロ高(ドル安)になりました。右側の青いロウソク足1本ピ~ンと伸びているのがそれです。今回はそのロウソク足が止まった場所に注目しました。
特にレジスタンスラインとかピボットなど目立つ抵抗線がない場所で上昇が収まったレート。なぜこの位置で止まるのか謎だったのでいろいろ分析してみた結果、ひとつのツールに反応していました。
フィボナッチエクスパンション
フィボナッチリトレースメントは有名な一方、エクスパンションの利用者は少ないと思います。(ほとんど表示させた経験ありません)
フィボナッチエクスパンションはフィボナッチ数列からどれだけ価格拡大するか予測するツール、安値と高値、それとリトレースした3点を結ぶと上昇予測が出ます。上の画像では61.8%がみごとな抵抗線になっていますね。
つまりここまで上がるかもしれない・・・とわかれば利食いのポイントとして参考にできるでしょう。
※備考:MT4でフィボナッチエクスパンションを利用する方法
メニュー→挿入→フィボナッチ→エクスパンションの順で選んでください。
フィボナッチエクスパンションの使い方
今回、偶然61.8%の抵抗ラインが反応することを発見したのですが、節目として反応する場合、しない場合があるようです。
具体的には、
反応しやすい条件
- 日足・週足のような大きな時間足ほど意識される
- 高値、安値、リトレース(高値安値切り上げ)が明瞭なチャート
- しっかりとしたトレンドの発生
の環境が整ったシーンだと効果を発揮するようです。
逆に反応しない条件
- 小さな時間足
- レンジ相場
- 高値と安値があいまい
な相場では無力みたいです。そもそも高値と安値がはっきりとわかり、点と線で結べなければ駄目だということでしょう。