薩摩半島西方沖で地震が再び活発化




鹿児島県の西側、薩摩半島西方沖で地震活動が再び活性化しているようです。

今年の1月、

>鹿児島沖(薩摩半島西方沖)の地震の特徴と原因

でも取り上げたようにこのエリアの活動は継続しています。

鹿児島西部の地震

(出典:防災科学技術研究所 http://www.hinet.bosai.go.jp)

上の画像は直近24時間以内に発生した地震です。青い○で囲んだ周辺が震源。

過去1ヶ月の薩摩半島西方沖地震

(出典:防災科学技術研究所 http://www.hinet.bosai.go.jp)

さらに過去1ヶ月間に発生した地震と期間を延ばし比べてみます。やはり同じエリアに集中しているのがわかります。

過去に書いたブログ記事とも場所はほぼ一致。

発表された地震情報

5月6日から現在(このブログ書いてる)まで、気象庁から発表された薩摩半島西方沖の地震リスト。

  • 5月6日14時11分頃:M4.9(北緯31.1度、東経129.1度、深さ約10km)
  • 5月7日14時42分頃:M5.3(北緯31.1度、東経129.1度、深さ約20km)
  • 5月7日14時52分頃:M4.6(北緯31.2度、東経129.0度、深さ約10km)
  • 5月7日17時13分頃:M4.5(北緯31.1度、東経129.0度、深さ約10km)
  • 5月7日18時16分頃:M4.7(北緯31.1度、東経129.1度、深さ約10km)

比較的規模の大きなものは上の5つでした。

北緯、東経、震源の深さともピンポイントの場所のようです。

ただしマグニチュード6級、7級は起きてません。

微細な地震回数

公表される大きな地震だけでなくマグニチュードの小さなものも調べてみました。

微細地震

気象庁が公開している地震リストです(5月6日のみ)。

この一覧から「薩摩半島西方沖」を抽出しました。

で、結果は「27回」。

このエリアではマグニチュード1以下、2以下の地震を含め、6日だけで1日27回観測されています。

ちなみに過去数日間と比較すると、

  • 5月5日は「5回」
  • 5月4日は「5回」
  • 5月3日は「5回」
  • 5月2日は「0回」
  • 5月1日は「9回」
  • 4月30日は「7回」

となっています。

熊本地震との関係は・・・

熊本地震が発生する以前から活発な地域だったので、おそらく熊本に誘発されたという要因ではないと思われます。

※参考:熊本地震の震源場所を時間経過と共に比較

逆に薩摩半島西方沖が発端となり熊本地震へ拡大して行った可能性・・・の方が高いのかなと。