トルコリラの通貨危機(トルコリラ安)に伴う主要なFX業者の対応をまとめておきました。
※参考:トルコリラの急落をチャートで確認。今買う(売る)と大損リスクあり
すべての業者が何らかの警告・注意喚起を行っています。
SBI FX
トルコリラの相場変動の注意
- スプレッド(売値と買値の価格差)が広がる可能性あり
- 注文と約定にかい離、いわゆるスリッページが発生する
- 注文が成立しない可能性
- スプレッド縮小キャンペーンの中止(トルコリラのみ)
IG証券
TRY(トルコリラ)関連通貨の維持証拠金率の引き上げ
- 維持証拠金率を10%に引き上げ
- 対象は「TRY/JPY」「USD/TRY」「EUR/TRY」「GBP/TRY」「CHF/TRY」
外為どっとコム
- 平常時に比べスプレッドが拡大する見通し
- スワップポイント受払額の変動の可能性
LION FX(ヒロセ通商)
通常通りトルコリラの取引はできるが、
- スプレッドの拡大
- 一時的なレート配信中止
- スプレッド固定できない可能性
楽天FX
- やむなくスプレッドを拡大する場合あり
- 注文の受付を一時停止する場合あり
GMOクリック証券
- 取引開始レートが乖離する場合あり
- スプレッド大幅拡大の可能性あり
- 取引しづらい状況になる
- 成行や逆指値注文が異なる価格で約定する
- ロスカットが証拠金を上回る損失を出す可能性
マネーパートナーズ
通常のレート配信を努力するが、やむを得ない場合
- 一時的なスプレッド拡大
- レート配信停止
- 新規取引制限
を実施する
みんなのFX(トレーダーズ証券)
- 流動性の低下による価格の変動やレート提示が難しくなる可能性
- 拡大したスプレッド配信する可能性
- 成行注文等のスリッページ発生及び注文が成立しない
- 正常のロスカットが機能しない
マネースクエア
- 相場急変動やスプレッド拡大の可能性
- 買いポジションが受取→支払いに転じる可能性
以上です。
共通するのは「スプレッド拡大」と「スリッページ(約定価格の乖離)」リスク。
今のところトルコリラ通貨ペア自体を取引中止にする業者は存在しませんでした。