日本損害保険協会によると熊本地震による保険金支払額が610億円を超えたとのこと。(5月9日現時点で)
そこで地震保険の支払件数と支払い保険料金額から世帯(一軒)当たりの給付金額を調べてみました。
※全壊、半壊など損壊具合によって支払われる保険金は異なります。なのであくまで平均金額。
福岡県
- 支払い件数:3144
- 支払い保険金:1,885,866,000円
- 一件当たり:599,830円
福岡は九州一人口が多い県のため被害件数は熊本県に続いて2番目。(大分県より多い)
ただ世帯あたりの保険金は膨らまず、ダメージは最小限だったようです。
福岡県西方沖地震で地震保険の加入率上がった影響もあるかもしれません。
※福岡県の過去の地震。地震の少ない安全な地域と多い危険な地域
佐賀県
- 支払い件数:444
- 支払い保険金:279,276,000円
- 一件当たり:629,000円
熊本、福岡、大分に続き4番目に件数が多かった県。震源地から佐賀市まで距離的に近かったのも原因か。
長崎県
- 支払い件数:135
- 支払い保険金:65,926,000円
- 一件当たり:488,340円
一軒あたりの平均金額が最も低かった県です。長崎市には地震被害ほとんどない模様。
熊本県
- 支払い件数:33362
- 支払い保険金:56,370,639,000円
- 一件当たり:1,689,666円
震源地なので九州の中で突出して額が大きいです。
大分県
- 支払い件数:3143
- 支払い保険金:2,323,017,000円
- 一件当たり:739,108円
大分は第二の震源地となりましたけど熊本と比較して半額程度に収まっています。
これは報道より被害規模が限られていたのか、地震保険加入率が低かった(掛け金含め)のかどちらかでしょう。
宮崎県
- 支払い件数:37
- 支払い保険金:29,525,000円
- 一件当たり:797,972円
鹿児島県
- 支払い件数:19
- 支払い保険金:10,113,000円
- 一件当たり:532,263円
全県合計
- 支払い件数:40342
- 支払い保険金:60,993,628,000円
- 一件当たり:1,511,914円
今のところの平均は1件あたり150万円程度でした。
地震のイメージがない九州。おそらく住民の警戒心も低く、保険加入率も全国平均と比べて低かったと思われます。にも拘わらず600億円超えです。