最近のシリコンバレー銀行が一瞬で経営破綻へ至る流れを見て、昔より今の時代の方が取り付け騒ぎが起きる危険性高まっていると感じた件。
個人的に銀行株(特に地方銀行)への投資は少し慎重になった方が良いかもしれません。
ネット社会が取り付け騒ぎリスクを高める
インターネットの登場でより便利に、スピーディーに情報を扱えるようになった結果、逆に噂の拡散力や資金移動のしやすさが危機を招くリスクを高めていると思われます。
その原因は主に3点、
1.SNSで噂が拡散されやすく
TwitterなどSNSの普及により情報(事実か嘘か関係なく)が瞬く間に拡散共有される点。しかも誰でも発信源(震源地)となれる。
2.ネットバンク口座で資金移動が簡単
銀行窓口へ赴く必要なく、いつでもインターネットバンキングから預貯金を移動させることができるようになった点。
3.人工知能によるフェイク動画拡散リスク
AIのフェイク動画を使い偽情報を拡散させられる危険性が高まっている点。
例えば、悪意ある機関投資家(ヘッジファンド等)が銀行株空売りしておいて、AIフェイク情報流して取り付け騒ぎ起こし株価を暴落させる可能性も否定できない。
これら3つの要因が重なり「噂の拡散→取り付け騒ぎ→スピード破綻」の連鎖が起こりやすい社会環境下にあるのではないかと。
で、一度信用不安が起きると人は合理的な判断ができなくなり、「一斉預金引き出し」というパニック状態に陥るわけです。
現在はシリコンバレー銀行、クレディスイスといった欧米中心の危機ですが、もし日本の金融機関がターゲットにされ飛び火すると地方銀行の連鎖破綻も想定しておくべきだと思います。