中長期投資から短期的なトレードまで、多くの投資家が株式投資やFXで勝てない理由…。それは人間の本能的な罠(心理・メンタル)にはまり、自ら負けやすい投資をしてしまうから。
投資で勝つには期待値をプラスにする必要がある
1回、1回、勝ったり負けたりしながら…、何百回、何千回とトレードを繰り返した結果、トータルでプラス(利益)を積み上げる。
最終的に利益を残すには「期待値がプラス」になる投資をしなければなりません。
期待値をプラスにするには損小利大が必須
期待値は「勝率とリスクリワードのバランス(勝つ確率×利益+負ける確率×損失)」で求められます。
勝つ確率を51%以上にするか、小さく負けて大きく勝つか、或いはその両方(ハイブリッド)を追求するしか期待値を+にする方法がないわけです。
「大きく負けて小さく勝つ」投資をしてしまう人間の本能
ところが人間は本来「損小利大」にすべきところ、逆の「損大利小」の投資をしてしまうバイアスが複数存在します。
代表的なのが
- 損失回避バイアス:「失う悲しみが大きく」負けを認めたくない心理
- コンコルド効果(サンクコスト):損失を取り戻そうと投資を続けてしまう心理
- 現在志向バイアス:将来的な大きな利益より、目先の小さな利益を選ぶ心理
「負けていても損切りできない行動(塩漬け)」「負けを取り返そうと感情的な投資を繰り返してしまう行動(ナンピン・ポジポジ病・ギャンブル依存症)」「わずかな利益が出た瞬間に利食いしてしまう行動(コツコツドカン)」
これら本能が障害となり「大きく負けて、小さく勝つ」投資の罠に陥ってしまうわけです。