外国人が日本の「雪」や「スキー、スノーボード」を検索しているキーワード分析から見えてきたこと。それは雪やスキーの訪日インバウンド需要は4パターンある。
- 上質なパウダースノーを求めるオセアニア、欧米人
- スキー体験を楽しみたいアジア人
- 雪をはじめて見るアジア人
- 潜在的な需要のあるアジア人
どの顧客層をターゲットするべきか、マーケティング分析して誘致すると効果的だと思います。
1.上質なパウダースノーを求めたオセアニア、欧米人
まずは日本のパウダースノーを求めるオセアニア、欧米からの観光客です。
特徴
- 所得の高い国(先進国)
- スキー、スノーボード経験豊富な中級者~上級者(プロ)
- オセアニア、欧米の外国人
- Japow(ジャパウ)と言われる世界一のドライパウダースノーが目当て
- 有名なエリアだけでなく、パウダースノー求めてマイナーなスキー場も訪れる
- 温泉、食事、日本のホスピタリティーも魅力
具体的にはオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、イギリス、ノルウェー、フィンランド、スイス、オーストリア、デンマークなど。彼らはスキー経験豊富でプロスキーヤー、プロスノーボーダーも含まれます。
自国にスノーリゾートがあるにもかかわらず、何故わざわざ極東の日本まで来るかというとJapowと言われる極上のパウダースノーが目的。
2.スキー体験を楽しみたいアジア人
次にスキーを体験したい比較的裕福な国のアジア人層です。
特徴
- 所得の高い国(先進国)
- 東アジア、東南アジア中心
- 雪は初めてor何度か訪日して雪を見たことある
- スキーは初心者~中級者
具体的には雪の降らない温暖地域のシンガポール、香港、台湾。また東南アジアの富裕層あたり。彼らはスキーを経験してみたい、また年に1度日本へスキー旅行へ来る外国人です。
3.雪をはじめて見るアジア人
3番目は「雪を見たことない」「雪を見てみたい」需要があるアジア人層。
特徴
- 発展途上国(中所得層)
- 雪の降らない東南アジア
- 雪を見たことがない
雪の降らない東南アジアの発展途上国で具体的にはフィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムなど。彼らは「スキー体験」の前段階、とりあえず「雪に触れてみたい、雪遊び体験をしたい」ニーズが強いと思われます。
4.潜在的な需要のあるアジア人
最後に成長の余地があり市場を開拓できそうなアジア人層。
特徴
- 発展途上国~先進国
- 雪の降らないアジア地域(南アジア、中東)に住む
- 雪、スキーの潜在的な需要がある
具体的にはインド、サウジアラビア、UAE、クウェート、カタールなど南アジア~中東諸国の国々。イスラム教国家なのでハラール認証など敷居は高そうですが、「日本の雪」に対するインバウンド需要がかなりあると思われます。