北海道のニセコが世界的なスノーリゾート化しているということで、どこの国から訪れているのか、人気の国を調べてみました。
※関連:【Japow(ジャパウ)】日本のパウダースノー(粉雪)が海外で人気らしい
外国人にニセコが人気の理由は「Japow」が関係していると思われます。
「ニセコ」のウェブ検索ボリューム
まずどこの国からどの言語でキーワード検索されているのか、google検索ボリュームを日本語の「ニセコ」と各国言語で比較してみます。※直近12か月間のグラフ
- 青色:ニセコ(日本語)
- 赤色:niseko(英語)
- 黄色:二世谷(中国語)
- 緑色:니세코(韓国語)
- 紫色:นิเซโกะ(タイ語)
コロナ規制緩和された後、ウインターシーズンが始まる11月後半頃から急激に英語「niseko」での検索量が上昇。日本語で「ニセコ」と検索するよりも、英語で「niseko」と検索する割合が逆転していました。もはや冬季に限ると日本人よりも外国人に人気のエリアなのかもしれません。
コロナ前を含めた過去5年間で分析
過去5年間(2018年~)で青線の日本語「ニセコ」と赤線の英語「niseko」を比較したグラフがこちら。
このグラフから推測できるのは、
- 入国制限されていたコロナ期間中、英語での検索は低迷
- 英語「niseko」の検索量は冬シーズン(12月~2月)に集中 ※コロナ前
- 日本語「ニセコ」は年間を通して検索されている
です。
おそらく日本人は、冬だけでなく春&夏&秋とすべての季節で安定した観光需要があると予想。
一方の外国人観光客はスキー、スノーボード目的が圧倒的に多いとわかります。
※ニセコ観光は夏場の外国人旅行者誘致が課題なのかなと。例えば「アウトドア、キャンプ、サイクリング」等で市場開拓できそうな気もする。
英語の「niseko」で検索している外国の国
次に「niseko」を検索している国はどこか、ニセコに興味のある国を調べてみました。
- シンガポール100
- 香港78
- グァム56
- オーストラリア30
- 日本15
- 台湾13
- ニュージーランド13
- マレーシア9
- タイ9
- カンボジア8
- フィリピン6
- ノルウェー4
- スウェーデン4
- スイス4
- 韓国4
1位シンガポール、2位香港、3位グァム、4位オーストラリアと続きました。ランキン下位ですが北欧、ヨーロッパからも検索されています。
Youtubeの「niseko」検索ボリューム
さらにウェブ検索(キーワード)だけでなく、外国人は動画でもニセコ情報を収集するだろうと、Youtubeの「niseko」検索ボリュームも調査。
- 青色:ニセコ(日本語)
- 赤色:niseko(英語)
- 黄色:二世谷(中国語)
- 緑色:니세코(韓国語)
- 紫色:นิเซโกะ(タイ語)
英語の「niseko」でYoutube検索している国
- シンガポール100
- 香港68
- オーストラリア50
- ニュージーランド21
- スロベニア21
- 台湾15
- フィンランド14
- 日本13
- タイ7
- スウェーデン7
- マレーシア6
- チェコ6
- ノルウェー6
- ベルギー4
- 南アフリカ4
動画検索もシンガポール、香港がトップでした。またオセアニア勢も上位。北欧、欧州からもランキングに入っています。
逆に圏外だった「北米(米国、カナダ)」「南アジア(インド)」「中東諸国(UAE・サウジアラビア等)」の認知度は低い。
個人的な分析結果
ニセコの外国人の割合を予想すると、
- シンガポール人
- 香港人
- オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)
- 台湾人
- 東南アジアの富裕層
- 北欧、ヨーロッパ人
のシェアで占められているのではないかと。
当初、ニセコはオーストラリア人が発見し、オーストラリア人が観光開発(国際的に)したと言われていましたが、現在はシンガポール人、香港人の人気度も高いようです。
また富裕層&リゾートのイメージ強いので、所得の高い国から注目されていると思われます。