一度に大量注文を発注したい時、大口注文(100万通貨以上)に対応しているFX業者のスプレッドはどのくらい開くのか、主要な通貨ペアを比較してみました。
GMOクリック証券の大口モード(EXモード)
GMOクリック証券の大口取引。1度の注文上限は500万通貨まで。
スプレッド
- USD/JPY(米ドル/円):0.7pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):1.2pips
- GBP/JPY(ポンド/円):2.1pips
- AUD/JPY(豪ドル/円):1.3pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):2.4pips
- CAD/JPY(カナダドル/円):2.8pips
- CHF/JPY(スイスフラン/円):2.8pips
- TRY/JPY(トルコリラ/円):3.4pips
- ZAR/JPY(南アフリカランド/円):1.6pips
- MXN/JPY(メキシコペソ/円):0.7pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.8pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.8pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):1.7pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):2.9pips
ヒロセ通商(LION FX)の大口注文
ヒロセ通商の大口注文は全部で6通貨ペア。
1回あたりの注文数量は50万通貨~300万通貨。最大保有可能数量は3000万通貨まで。
スプレッド
- USD/JPY(米ドル/円):0.9pips~2.9pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):1.2pips~4.0pips
- GBP/JPY(ポンド/円):2.1pips~6.1pips
- AUD/JPY(豪ドル/円):1.0pips~3.2pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.7pips~1.9pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.2pips~5.1pips
変動スプレッド制を採用していて時間帯(流動性)に応じて変化する仕組み。取引が活発な時間帯(流動性の高い)はUSD/JPY0.9pips、EUR/USD0.7pipsでした。
SBI FXの大口注文
SBI FXのスプレッドは4段階に分かれていて、大口はそれぞれ注文数量「100万通貨~300万通貨」「300万通貨~500万通貨」「500万通貨~1000万通貨」ごとに基準が設定。
1度の最大新規注文数量は1000万ロットまで。
注文数量(100万通貨~300万通貨まで)
- USD/JPY(米ドル/円):0.20pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):0.48pips
- GBP/JPY(ポンド/円):0.88pips
- AUD/JPY(豪ドル/円):0.58pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):1.18pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.40pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.00pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):0.90pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):1.60pips
注文数量(300万通貨~500万通貨まで)
- USD/JPY(米ドル/円):0.68pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):0.48pips
- GBP/JPY(ポンド/円):0.98pips
- AUD/JPY(豪ドル/円):0.58pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):1.18pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.40pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.00pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):0.90pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):2.00pips
注文数量(500万通貨~1000万通貨)
- USD/JPY(米ドル/円):1.18pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):1.68pips
- GBP/JPY(ポンド/円):2.48pips
- AUD/JPY(豪ドル/円):1.48pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):1.98pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):1.10pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):2.00pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):1.70pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):2.40pips
外為どっとコムの大口注文
外為どっとコムは一定数量以上の注文について大口スプレッド(成行・マーケット注文)を採用。1回に注文できる最大数量は500万通貨。
※午前9時~翌午前3時までのスプレッド
注文数量(100万通貨~300万通貨まで)
- USD/JPY(米ドル/円):0.6pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):1.0pips
- GBP/JPY(ポンド/円):-
- AUD/JPY(豪ドル/円):0.9pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):2.0pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.5pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.6pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):1.2pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):2.6pips
注文数量(300万通貨~500万通貨)
- USD/JPY(米ドル/円):1.0pips
- EUR/JPY(ユーロ/円):1.2pips
- GBP/JPY(ポンド/円):-
- AUD/JPY(豪ドル/円):1.1pips
- NZD/JPY(ニュージーランドドル/円):2.2pips
- EUR/USD(ユーロ/米ドル):0.7pips
- GBP/USD(ポンド/米ドル):1.8pips
- AUD/USD(豪ドル/米ドル):1.4pips
- NZD/USD(ニュージーランド/米ドル):2.8pips
以上です。
業者特有の約定力&レート配信のクセやスリッページを考慮せず、単純にスプレッドのみで比べると、
ドル円の場合
ドル円通貨ペアを1度に300万通貨で注文する場合、
- GMOクリック証券:0.7pips
- ヒロセ通商:0.9pips~2.9pips
- SBI FX:0.2pips
- 外為どっとコム:0.6pips
最も狭いのはSBI FXの0.2pipsでした。普通は0.6~0.7pips程度が標準値か。
ユーロドル(EUR/USD)の場合
ユーロドル通貨ペアを1度に300万通貨で注文する場合、
- GMOクリック証券:0.8pips
- ヒロセ通商:0.7pips~1.9pips
- SBI FX:0.4pips
- 外為どっとコム:0.5pips
スプレッド0.4~0.5pipsが最狭です。
結論、1度に大量発注するならSBI FX、外為どっとコムが有利なのかなと。
ちなみに変動スプレッドでよければNDD方式(インターバンク直結)のFX会社でも注文出せます。
※参考:NDD方式の国内FX会社。DD方式の違いを比較。