金融危機やバブルの崩壊はいつ、どのセクター、どの国で発生する可能性があるのか…個人的に予測してみました。
中国の不動産
新興国の債務問題
格付けの低い債券・融資
CLO(ローン担保証券)、レバレッジドローン(低格付け融資)、ハイイールド債(低格付け債券)。
いわゆる低金利時代に膨れ上がった信用力の低い企業の借金・債券がデフォルトするリスク。特にCLOはリーマンショックを引き起こしたサブプライムローンと類似しているとの指摘も。CLOのクジラ(大量保有)と言われている農林中金は大丈夫か?
ノンバンク、シャドーバンキング(影の銀行)
ヘッジファンド、ファミリーオフィス、証券会社などの金融機関・機関投資家。銀行のような厳しい規制の対象外となるとレバレッジかけて無理な運用している可能性。最近ではアルケゴスキャピタルの破綻、FTX(暗号資産取引)の経営破綻。クレディスイスあたりも嫌な噂が立っています。
日本国債の格下げ&大災害
日本国債の格下げ(BBB・BB)。日本の国債が格下げされ金利が急騰…すると
- トリプル安(株安・債券売り・通貨安)
- 政府の国債発行(資金調達)が困難
- 企業の資金調達が困難
- 個人の住宅ローン破綻(変動金利)
- 日銀、金融機関の債務超過
例えば首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火の自然災害が起これば、日本発の金融危機(経済危機)に発展するのではないかと。
日本の住宅ローン
地味に日本の住宅ローンも危ないのではなかと思っていて、日本版サブプライムローンになるかもしれません。
米国のサブプライムローンは、「住宅価格は上昇(下落しない)前提」で低所得層に融資していました。それが不動産価格の下落と共に破綻。
日本の住宅ローンの70%は変動金利で借りています。しかも低成長&低インフレの日本は「変動金利は上がらない、上がるはずない」「東京都心のマンション価格は下がらない」と皆信じている。
もし金利が急上昇&不動産価格も下落した場合、90年代バブル崩壊の二の舞になるのを恐れています。
地政学リスク発生
最後にロシアの核兵器使用、中国の台湾進攻、北朝鮮と韓国の戦争あたりが発生するリスク。
ロシアが核兵器を使用したら欧米のマーケットが大混乱すると予想。
中国が台湾進攻すると、中国(香港)、台湾、日本、韓国、シンガポールを含むアジア全体のマーケットが暴落すると予想。
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