NDD方式(インターバンク直結型)を採用しているFX会社とその特徴、違い。それぞれのメリットデメリットをブログ記事にしてみました。
FX会社一覧
日本国内で口座開設できるNDD方式(インターバンク直結型)のFX業者について、私個人で調べたところ4社でした。2社は外資系、2社は日系。
デューカスコピージャパン
https://www.dukascopy.jp/home/
デューカスコピージャパンはスイス大手銀行グループDUKASCOPY BANKの日本支社。旧アルパリジャパン(スイスフランショックで破綻)事業を引き継いでFX取引を提供しています。ECN(スイスFXマーケットプレイス)なので板情報も見られます。
NDD方式の特徴である変動スプレッド、取引手数料は外枠で掛かります。Metatrader4や自動売買も可能。
サクソバンク
https://www.home.saxo/ja-jp
デンマークの外資系証券会社、Saxo Bankの日本法人。通常のFX取引サービス(DD方式)に加えて、アクティブトレーダーコース(NDD方式)を用意。外付けで手数料を徴収するかわりにインターバンクへ直接注文を流す。
SBI FX
https://www.sbifxt.co.jp/
そして国内のFX会社で一応NDD方式と分類されるサービスを提供しているのがSBI FX。取引手数料は無料&原則固定スプレッド。NDD方式にある外付け手数料&変動スプレッドのタイプではありません。
SBI FXは顧客からの注文を直接、親会社のSBIリクイディティマーケットに流しています。おそらくSBIリクイディティマーケット側でまとめて為替マリー(相殺)やインターバンクで発注処理しているのでしょう。
インヴァスト証券
https://www.invast.jp/
トライオートFX。100万通貨を超える大口取引を先カバー方式というインターバンク直接注文を出し、約定価格に0.2pipsを上乗せする仕組み。
NDD方式を終了?
C-NEX
外貨ex byGMO(旧yjfx・サイバーエージェントFX)のインターバンク直結方式C-NEXはサービス終了したとのこと。
ウルトラFX(セントラル短資FX)
セントラル短資が提供するインターバンク直結型口座、ウルトラFXも終了したとのこと。
NDD方式ではない
OANDA
オアンダジャパンはNDD方式ではありません。OANDA証券の店頭外国為替証拠金取引説明書に「カバー取引はお客様と当社と行う店頭外国為替証拠金取引から独立」「お客様と当社との間で行われる相対取引」との説明から、必要に応じてカバー取引を実施するDD方式。
ヒロセ通商(LION FX)
LION FXのヒロセ通商(JFX)はNDD方式とDD方式のミックス(二刀流)を採用。取引説明書に「カバー先に直接カバーを実行する方法と、直接カバーされず相対取引(マリー取引)で相殺した後にリスク回避でカバーする方法」と説明されています。
つまり(おそらく)、大口注文はインターバンクに直接カバー、小口注文は為替マリー(相殺)していると予想。
※ホワイトラベルのJFX株式会社も同様。
DD方式とNDD方式の違い、メリット・デメリット
相対取引(DD方式)とインターバンク直結型(NDD方式)はどう違うのか、その判断方法を簡単に紹介。
NDD方式の特徴
- 一般的に外枠で取引手数料が掛かる
- 変動スプレッド
- ドル円固定0.2pipsは不可能
- スキャルピング歓迎
- 自動売買、システムトレードOK
- 一度に大口注文も可能
DD方式の特徴
- 取引手数料無料。
- 原則固定スプレッド
- ドル円0.2pipsと極狭スプレッド提供
- スキャルピング(高頻度、大量注文)は口座凍結対象
- 自動売買、システムトレードは口座凍結対象
以上です。
NDD方式ではスプレッドは常に変動するので、狭いスプレッドを固定で提示することは無理です。また取引するほど業者は儲かるのでスキャルピングOK、自動売買、システムトレードも歓迎。
国内FX業者の多くは相対取引(DD方式)で、為替マリー(買い注文と売り注文の相殺)を行っており、ドル円0.2pipsを実現できるのはこのおかげ。
一方でDD方式の場合、スキャルピングで高頻度&大口注文を出されると為替マリーできず、インターバングでカバー取引しなければならず、ほぼ100%業者が損失被るため口座凍結対象に。