インフレに強い資産といえば「不動産」や「金(ゴールド)」などの実物資産。また借金はインフレ時に有利となる常識、実は間違っているかもしれない件。
不動産や借金がインフレ(好景気&物価上昇)に強い理由
- 物価高に伴い不動産価格も上昇する
- 好景気で不動産需要が高まる
- 収入UPで借金の負担が軽くなる
- インフレ=通貨価値が下落し、実質的に借金の負担も軽くなる
というのが主な理由。
ところが・・・、アメリカで起きている現状を見ると、どうも逆に不動産や借金を抱えることがリスクになるのではと思われるのです。
強烈な金融引き締め、利上げ
FRBのパウエル議長は物価を抑制しインフレを終息させるため強力な利上げを実施(予告)しています。おそらく多少の景気後退、失業率上昇など痛みを伴っても物価コントロールを優先するのだと。
また「株式や不動産など資産価格高騰」もインフレの一因という認識で実物資産の下落もターゲットになっています。
つまりインフレが起きるとその国の中央銀行は利上げして物価高を叩きに掛かる。
急激な利上げの結果
住宅ローン金利が上がり→借入が難しくなり→住宅が買えなくなる。
融資の審査が厳しくなり→不動産業者の投資縮小。
景気後退→給料が下がる又は失業するリスク等に直面します。
すべて、
- 不動産価格の急落
- 借金返済に苦しむ
要因になるでしょう。また変動金利で住宅ローンを借りていた場合も金利負担が重くのしかかるわけで。
事実、新築住宅販売件数や住宅着工件数に影響が出始めています。
利上げの効果が表れている
米連邦準備制度理事会(FRB)は、利上げによってインフレ率を決定的に低下させることはできなかったが、米国の不動産市場には大きな影響を与えることができた。
もちろん、ネガティブな結果である。
7月の米新築住宅販売件数は前月比12.6%と大幅に減少した。 pic.twitter.com/VRjYZOf6If— 好奇心魂 (@mjauemi) August 26, 2022
金利上昇により、米国での住宅ローンの支払い平均額が2022年は異常な高騰を見せている。
少しでも経済が逆回転すると不渡が続出して大変なことになりそう。 pic.twitter.com/941Uzvtpgy— 鈴木大祐 @ソニーベンチャーズ/ソニーイノベーションファンド (@SuzukiDicek) June 18, 2022
※住宅販売不振に関するニュース&ツイート。
金融危機、バブル崩壊のリスクも残る
そして最悪の場合は金融危機、バブルの崩壊のハードランディングが起きる可能性もあって。低金利時代に借りていた個人&企業の過剰債務が返済できなくなりデフォルトが連発。
株式、債券、不動産バブル崩壊というシナリオも想定できるわけです。
不動産と借金は慎重に
歯車(需給)の逆回転は恐ろしく、「不況になるだろう」「住宅価格下がるだろう」的な雰囲気が出ると誰も住宅を買わなくなります。(※下落するとわかってワザワザ投資する人などいない)
なので、もし日本は「低金利だから住宅ローン借りるなら今」、「インフレに強いから不動産は買い」と信じ、高値で家を買ってしまうと酷い目に合うリスクも想定しておくべきかと。