コンテナハウスとトレーラーハウスを比較し、双方の特徴とメリットデメリットをまとめてみました。
コンテナハウスの特徴
- 建築物(不動産)として扱われる
- 固定資産税が掛かる
- 固定資産税の軽減措置(6分の1)が受けられる(住宅用地の特例)
- 基本的に基礎工事が必要
- 住まいの移転、移動は比較的自由
- 増築、増設もできる(家族が増えた場合など)
- 設置するのに建築確認申請が必要
- 耐震性、耐久性に優れている(建築基準法が適応)
トレーラーハウスの特徴
- 建築物ではなく車両として扱われる
- 自動車取得税が掛からない(大型特殊自動車)
- 減価償却費は4年(特殊車両)
- 建築確認申請不要
- 固定資産税・不動産取得税が掛からない
- 土地の固定資産税の軽減措置が受けられない
- 基礎工事が必要ない
- 設置場所はどこでも自由(住宅地、雑種地、市街化調整区域、山林)
- 農地の場合は農業委員会の許可が必要
- 住まいごと移転・移動(引越し)が簡単にできる
- 増築ができない(子供が生まれた場合など)
- 建物の性能(耐震構造など)に法規制がない(建築基準法対象外)
- サスペンション&タイヤ付きなので地震に比較的強い(免震構造)
- トレーラーハウスの法基準が曖昧(建築物として扱われる可能性も)
- 火災保険、損害保険に加入可能
- 低金利の住宅ローンは組めない(対象外)
- サイズ制限がある車幅(幅)3.4m×車高(高さ)4.1m×車長(全長)12m
- 建ぺい率・容積率の制限なし
※参考:トレーラーハウスに車検(自動車税・重量税)は必要なのか否か
メリットデメリット
まず根本的な違いは「建物であるか車両かどうか」。
コンテナハウスは建築物と扱われ建築基準法が適用されます。
- 法的に安全な建築物として認定される点
- 土地、建物に固定資産税が掛かる点
- 建築確認申請が必要で基本的に住宅用地に設置する
などが特徴。
一方のトレーラーハウスは車両として扱われ、
- 車両なので建築基準法が適用されない
- 建物の固定資産税が掛からない
- 地目に関係なくどこでも設置できる
などが特徴。建築基準法が適用されない=建築確認申請の必要なく、自由に設計できる反面、業者により建物品質がバラバラというリスクも。
またトレーラーハウスは住宅用地(土地部分)の固定資産税軽減措置が受けられず、返って税金が高くなる可能性もあります。
「災害への強さ」
地震、台風への強度でいえば四角い鋼鉄で覆われているコンテナハウスにメリットがあるでしょう。トレーラーハウスはタイヤ・サスペンション免振構造で地震には強い。
「移動性」
引越しのしやすさ、移動しやすさだと基礎工事の必要ないトレーラーハウスの方が利便性上でしょう。
「価格」
コンテナハウスの方が若干安く購入できるかなと、
※参考
- コンテナハウス販売会社の価格相場まとめ【平均200万円~300万円】
- トレーラーハウスの価格帯(新品・中古・レンタル)
「資産性」
資産として価値が残るか、売却できるかの優劣はコンテナハウスにメリットがあると思われます。
- コンテナは規格として統一されている
- コンテナは幅広く流通・普及している(中古)
流動性の観点からコンテナハウスの方が売却しやすいでしょう。
※関連:住宅ローンを借りずに、新しい発想で格安の家に住むアイデア