前回の「少子高齢化で日本のアニメは海外で稼ぐ時代に。東映の海外売上高比率。」に続いて、実際にどこの外国で人気があり、どの程度の売り上げがあるのか、東映アニメーションの外国地域別売上高を調べてみました。
海外の売上高グラフ
「北米(アメリカ)」「欧州」「アジア」「中南米」の4地域別の売り上げ比率をグラフにしてみました。結果、最も日本のアニメが売れている(人気)地域は1位アジア、2位米国、3位ヨーロッパ、4位中南米の順。
北米(アメリカ)
- 2018/3月:57億1700万円
- 2019/3月:99億7000万円
- 2020/3月:91億7600万円
- 2021/3月:106億2600万円
- 2022/3月:120億800万円
北米市場はアジアに次ぐ第二のマーケットで、近年では100億円台の売上高でした。順調にアニメ市場拡大しているようです。
ヨーロッパ
- 2018/3月:28億300万円
- 2019/3月:36億3900万円
- 2020/3月:47億800万円
- 2021/3月:50億400万円
- 2022/3月:51億1200万円
欧州のアニメ売上高は北米の半分程度の50億円台。微増ですがこちらも毎年売り上げ伸ばしています。
アジア
- 2018/3月:104億4500万円
- 2019/3月:115億2200万円
- 2020/3月:119億4700万円
- 2021/3月:138億6300万円
- 2022/3月:174億4800万円
最も東映アニメの売上高比率が高いのがアジア地域。市場の伸び率、成長率も大きい。
中南米
- 2018/3月:7億2000万円
- 2019/3月:9億8800万円
- 2020/3月:15億2600万円
- 2021/3月:9億2700万円
- 2022/3月:11億500万円
海外で唯一売り上げが横ばいだったのが中南米地域。中低所得層が多いのと、著作権(海賊版など)の課題があり難しい市場なのかもしれません。
次回は「海外で人気のアニメ作品上位について」取り上げてみたいと思います。