野菜飲料の市場規模と動向について調べてみました。
伊藤園の決算資料説明の掲載されていた野菜飲料の市場規模推移です。
野菜飲料市場規模(億円)
- 2000年:1456億円
- 2005年:1592億円
- 2015年:1400億円
- 2018年:1660億円
- 2019年:1540億円
- 2020年:1570億円
2000年~ほぼ安定した需要があります。コロナ禍で軒並み飲料市場全体が大きく縮小しているにも関わらず野菜ジュースはほぼ影響なし。
参考:飲料市場はコロナの影響で縮小
野菜飲料市場(カゴメ調査)
続いて飲料メーカーのカゴメが調査した野菜飲料市場規模。
- 2014年:1597億円
- 2015年:1530億円
- 2016年:1602億円
- 2017年:1705億円
- 2018年:1695億円
- 2019年:1579億円
- 2020年:1560億円(予想)
こちらの調査も毎年安定した需要があるとの結果。およそ1500億円から1700億円で推移していました。
他飲料市場と比較
他の飲料カテゴリと市場規模を比べてみると。
2020年度の飲料市場
- 野菜飲料:1570億円
- スポーツドリンク:1930億円
- 果実飲料:2240億円
- ミネラルウォーター:2560億円
- 炭酸飲料:7350億円
- コーヒー:8050億円
- 茶系飲料:4590億円
- 緑茶飲料:4180億円
野菜ジュースはスポーツ飲料&果実飲料、天然水飲料と同規模ですね。炭酸飲料やコーヒーと比べると小さい。同じ健康系飲料の緑茶と比較しても半分(二分の一)程度しかありません。これは今後、野菜飲料の市場が拡大する可能性を秘めているとも捉えられます。
野菜飲料の将来ニーズ
個人的には野菜ジュースの将来性は高いと考えています。
理由は、
- 高齢化→健康志向の高まり
- 単身世帯増加→手軽に野菜補充
- 共働き世帯増加→料理しなくなる
(日本だけでなく世界中が)世の中の流れは面倒な家事(料理)はアウトソースして行くものだと予想。
シリアル(コーンフレーク)市場拡大と同じ理由で、「料理して野菜を食べる」から「野菜ジュースで簡単に栄養補給」に移行していくはずです。