札幌市は地震の多発地域ではありませんが、過去にはいくつかの大きな地震に見舞われたことがあります。その中でも特に記憶に残るのは次の3つ。
- 1970年9月14日の十勝沖地震
- 2003年9月26日の十勝沖地震
- 2018年9月6日の北海道胆振東部地震
ちなみに札幌市内で観測された過去最大の揺れは震度6弱とのこと。
1970年9月14日 十勝沖地震
1970年9月14日の十勝沖地震はマグニチュード7.9という非常に強い地震でした。この地震は札幌市を含む北海道全域に大きな被害をもたらしました。札幌市では建物の倒壊や火災、道路や橋の損傷などが発生。また札幌市内の水道管が破裂し、断水も発生。この地震で札幌市では死者2人、負傷者約200人が出ました。
2003年9月26日 十勝沖地震
2003年9月26日の十勝沖地震はマグニチュード8.0というさらに強い規模でした。この地震は1970年の地震と同じ場所で発生しましたが、より深い位置で起きたため揺れはやや小さかったと言われています。しかし、札幌市ではそれでも最大震度5強を観測。この地震では建物や道路などのインフラには大きな被害はありませんでしたが、停電や断水などのライフラインに影響が出ました。また津波も発生しましたが、内陸の離れた札幌では被害はありませんでした。この地震で札幌市では死者や負傷者は出ませんでした。
2018年9月6日 北海道胆振東部地震
2018年9月6日の北海道胆振東部地震はマグニチュード6.7という比較的小さい地震でしたが、深さが浅く札幌から近い場所で発生したため強い揺れを感じました。札幌市では最大震度6弱を観測、建物や道路などに多くの被害が出ました。特に土砂崩れや液状化現象が多発。また北海道全域で停電が発生しました。これは北海道史上初めてのことでした。停電により交通機関や通信機器なども麻痺し、この地震で札幌市では死者2人、負傷者約100人の被害が発生しました。
札幌市にある活断層
- 月寒断層
- 豊平川断層
月寒断層は北海道札幌市の月寒地区にある断層。札幌市内で最も活動的な断層の1つ、札幌市内を南北に走っている警戒すべきエリア。
豊平川断層は札幌を流れる豊平川にある断層で、札幌市内で最も活動が活発な断層の一つ。
札幌直下での地震は少ないという印象ですが、活断層も走っているので注意が必要だと思います。