バルサ所属の久保くんにみるバルセロナ流の天才の育て方
バルセロナ流の人材育成が興味深かったので自分なりにまとめてみたいと思います。
まずバルセロナの久保たけふさ君って誰?という方に簡単に説明すると、10歳でバルセロナ下部組織と契約した天才日本人サッカー少年。和製メッシ、日本のメッシとも言われています。以下はプレー内容。
そんな久保君ですが、日本のJリーグユースと海外クラブが対戦するU12-ジュニアワールドチャレンジが開催され、バルセロナ代表として日本に凱旋帰国しました。
バルセロナの人材教育
久保君のプレー内容にも関心が向いた一方、大会および試合を通してのバルセロナ流天才を育てる人材育成術なるものを感じることができました。
それが以下の3点。
1.取材NG
まずは選手への取材禁止。日本のマスコミからも大注目の久保君ですが、バルセロナ側の方針で取材(インタビュー)はNGとされています。これは久保君が自分自身に心酔しないようにするためだとか。たぶんファンへのサインも応じていないのでしょう。
2.ポジションのローテーション
本職はセンターフォワードまたはトップ下ですが、大会ではサイド(ウイング)でもプレーしています。これはひとつのポジションで専門性を高めるよりも、幅広い視野と判断力を養い複数のポジションをこなせるスキルを身に着けるためなのでしょう。例えばDFポジション任されれば「どんな攻撃を仕掛けられたら相手が嫌がるか」DFの立場からわかりますからね。
3.背番号の変更
10歳で契約した当初の背番号は10番でした。しかしその後は9番や11番に定期的な背番号チェンジをしているようです。
これは10番という背番号の役割を固定させないための変更だと予想しました。
例えば、ナンバー10を与えられた選手はエースのプライドを誇示し、与えられなかった選手はエースに依存する。
こんな固定されてしまった役割を作らない措置だと思われます。
つまり久保君の背番号がチェンジするのは、選手のランク付けが下がったものではなく利己的なプレイヤーにならないよう、そしてチームメイト間の協調と競争を促すための人材育成術、と見ています。